歌詞の和訳 No.015
Shir Lashalom
シール・ラシャローム

1.
 トゥヌー・ラシェメッシュ・ラアロット
 ラボケル・レハイール
 ハザカー・シェバトゥフィロット
 オタヌー・ロー・タフズィール

 ミー・アシェル・カバー・ネロー
 ウベアファル・ニトゥマン
 ベヒー・マル・ロー・ヤイロー
 ロー・ヤフズィロー・レハン

 イシュ・オタヌー・ロー・ヤシーヴ
 ミボル・タフティート・アフェル
 カン・ロー・ヨイルー
 ロー・スィムハット・ハニツァホン
 ヴェロー・シーレイ・ハレル

●くりかえし
 ラヘン・ラク・シールー・
 シール・ラシャローム
 アル・ティルハシュー・トゥフィラー
 ムタヴ・タシールー・シール・ラシャローム
 ビツェアカー・グドラー

太陽を昇らせ、
朝の光を放たせよ
祈りの清さも
我々を戻さない

だれが彼のろうそくを消したのか
灰で隠したのか
苦い涙も彼をおこさない
彼をここに戻さない

だれもわれわれを
暗い穴の下から返さない
ここでは役に立たない
勝利の喜びも
賛美の歌も


だからただ歌え、
平和の歌を
祈りの言葉をささやくな
むしろ平和の歌を歌え
大きく叫ぶように

2.
 トゥヌー・ラシェメッシュ・ラハドール
 ミバアド・ラプラヒーム
 アル・タヴィートゥ・レアホール
 ハニーフー・ラホルヒーム

 スゥー・エイナイム・ベティクヴァー
 ロー・デレフ・カヴァノット
 シールー・シール・ラアハバー
 ヴェロー・ラミルハモット

 アル・タギドゥ・ヨム・ヤヴォー
 ハビーウ・エット・ハヨム
 キー・ロー・ハロム・フー
 ウベホル・ハヒハロット
 ハリウー・ラク・シャローム

●くりかえし
 ラヘン・ラク・シールー・
 シール・ラシャローム
 アル・ティルハシュー・トゥフィラー
 ムタヴ・タシールー・シール・ラシャローム
 ビツェアカー・グドラー


太陽の光を入り込ませよ
野に咲く花の背後から
後ろを振り返るな
死者を安らかに眠らせよ

希望の中で目を上げよ
照準器を通してではなく
愛の歌を歌え
戦いの歌ではなく

その日はいつか来ると言うな
今日をその日にしよう
なぜならそれは夢ではないから
すべての街角で
ただ平和を叫ぼう


だからただ歌え、
平和の歌を
祈りの言葉をささやくな
むしろ平和の歌を歌え
大きく叫ぶように


照準器:銃で狙いをつけるための装置


 ヤイール・ローゼンブルム作曲のこの歌は、元々イスラエル国防軍で歌われてきたものですが、1995年11月4日に暗殺された故イツハク・ラビン首相が最後に歌った歌として有名になりました。
 中東和平を推進してきたラビン首相はこの日、20万人の平和集会をテル・アビブ市役所前広場で開催、大群衆に平和への協力を訴え、人々と共にこの歌を歌って会場をあとにしようとしたとき、ユダヤ教過激派の学生が放った銃弾により、73年の生涯を閉じました。
胸のポケットに入っていた血染めの歌詞カードはイスラエル国立公文書館に厳重に保管されているとのことです。




 ▲『ラビン回想録』
     ミルトス社刊

   代表@クジラ
   e-mail israelidancetokyo@gmail.com