歌詞の和訳 No.008
Kuma Echa
クマー・エハー

 クマー・エハー、ソーバ・ソヴ
 アル・タヌーアフ、シューヴァ・シュヴ
 エイン・カン・ロッシュ・ヴェエイン・カン・ソフ
 ヤッド・エル・ヤッド・アルタアゾヴ

 ヨム・シャカァ・ヴェヨム・イズラフ
 アヌー・ネフェン・アフ・エル・アフ
 ミン・ハクファル・ウミン・ハクラフ
 ベハルメッシュ・ウヴァアナフ
兄弟よ、さあ立って、回れ回れ
休むことなく繰り返そう
ここには始まりもなく、終わりもない
手に手を取って離さずに

日は沈み、また昇るだろう
私たちは出向こう、兄弟から兄弟へ
村から街へ
鎌を持って、下げ振りを持って

  ※建築用の下げ振り糸


 典型的な開拓期の歌ではないでしょうか。
 19世紀末から20世紀初頭にかけて「シオニズム」(イスラエルの地にユダヤ人の国を作ろうとする運動)に啓発されて主に東ヨーロッパからユダヤ移民の波が押し寄せました。
 彼らは荒れ果てた土地を購入、開墾し苦労して各地に村を作っていきました。これらは現在のキブツやモシャブと呼ばれる農村共同体の前身となるものでした。
 開拓者たちは一日の労働が終わるとキャンプファイヤーを囲んで歌ったり、踊ったりして疲れをいやし、翌日への活力を得ていたのでしょう。そのような光景が目に浮かぶ歌ですね。

 現在では都市化が進んだため、農村の人口は全イスラエルの人口の中で10%に満たないそうですが、イスラエルは世界でも有数の農業先進国に成長しました。食料のほとんどを自給し、海外へも柑橘類や花、野菜などを輸出しています。日本でも有名になったスウィーティはイスラエル原産です。



▲開拓者の様子を描いた切手:Israel

   代表@クジラ
   e-mail israelidancetokyo@gmail.com